一人一秒のプレゼント

投稿者: | 2015年6月5日

皆さん、こんにちは!

『東岡崎 居酒屋明月』の藤原です!

 

 

今朝本を読んでいたら、また号泣してしまいました!

 

そん本の中に引用されていた話が、ビンビン来ちゃいましたよ!

 

そんな事なので、素敵なお話をシェアです!

 

 

*+☆+*――*+☆+*――*+☆+*

 

「一人一秒のプレゼント」

 

 

それは太田先生の前の学校でのお話です。

 


先生が担当されていたクラスに脚の悪い男の子がいました。

名前は正博で、皆から 「マサ」と呼ばれていました。

マサは右脚が不自由でした。

でも明るい性格で、友達とグランドでサッカーをしたり、

体育の授業にも参加するがんばり屋でした。

その学校にも運動会が近づいて、学級対抗リレーの練習に

熱を入れ始めたころ、その問題は起こりました。

 

 


ある日、太田先生が放課後、職員室に残っていると、

マサが入って来ました。

そして元気のない声で言うのです。

「ぼく、学級対抗リレーには出ません」

「どうしてなの」

太田先生はマサの顔をのぞみ込みました。

 

「・・・・・・・・」

 

 


マサはおしだまってうなだれています。

「がんばり屋の君らしくないな。

先生は、マサの走りは素晴らしいと思っているのよ。

マサが一生懸命走っているのを見るとね、

先生ももっともっとがんばらなきゃって思うんだ」

マサは体を固くして、下を向いています。

 

そして、やっと重い口を開くと、

「ぼくが走ると負けるから。ぼくのせいでクラスが負けるのいやだから」

そう言うと、肩を大きく振りながら、職員室を出て行きました。

 

次の日、太田先生は、マサと仲のいい子に

どうしてマサがそんなことを言いだしたのか尋ねてみました。

すると、クラスの一部の子が

「マサがいる限り一等にはなれっこない」

と話しているのを、偶然本人が聞いてしまったと言うのです。

その日の学級会で、太田先生は、

マサがリレーに出ないと言っていることと、その理由を皆に話しました。

そして、こんなことも付け加えました。

「リレーは、みんなが力を一つに合わせて

がんばるところが素晴らしいんだよ。

大切な友達を傷付けながら優勝したって、

何がうれしい?どこが素晴らしい・・・」

 

マサは机をバン!とたたくと立ち上がりました。

「先生、もういいんです。ぼくがちゃんと走れないのが悪いんだから」

みんな下を向いて、沈黙が続きました。

すると、ある男の子が手を上げました。

 

「マサ、走れよ。クラスみんなが、一人一秒早く走れば、

三十八人で三十八秒早く走れる。そしたら勝てるよ」

その日から、子供たちは毎日遅くまで、

それは熱心にバトンタッチや、走る練習を重ねました。

 

マサも練習に参加していたことは言うまでもありません。

そして、いよいよ運動会の日、マサはみんなの応援の中、

歯を喰いしばって、最後まで走りました。

そして、クラスメートも、マサへのプレゼントの一秒のために、

全力を尽くして走り抜きました。

 

他のクラスは、バトンを落としたり、転倒する子もあって、

マサのクラスは本当に一等賞になったのです。

太田先生は、みんなと “バンザーイ” とさけびながら、

涙のむこうの子供らの笑顔がまぶしくて仕方ありませんでした。

 

ありがとうを伝えたい〈第2集〉―もう一度人を信じたくなる60の話より

*+☆+*――*+☆+*――*+☆+*

 朝からむせび泣きですよ!

 一人一秒速く走れば良いと言った子は素晴らしいリーダーですよね。

 どうすればみんながハッピーなのかを簡潔に提案してしまった。

 またマサの人格もみんなを動かすに足るものだった。

 マサの足が不自由なら一人一秒プレゼントすればいい。

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 これって仕事においても同じですよね。

 我々は誰しも完全ではありません。

 不完全な人間が寄り集まってチームを作っている。

 何を目指すのか。

 誰と目指すのか。

 誰が何をして、どんなふうに目指すのか。

 そこには何があるのか。

 誰かに一秒をプレゼント出来る人間でありたい。

 また誰かからの一秒のプレゼントを、爽やかに受け取ることの出来る人間でありたい。

 大切なものを思い出させてくれたエピソードでした!

 ってなわけで、本日も実に爽やかに張り切っているわけですよ!

(o^-‘)b

イェイ!

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